こんにちは。株式会社ナチュラルの國武麻美です。
セラピストの仕事において、「手」は言葉以上に雄弁です。
声に出さなくても、優しさや思いやり、誠実さはすべて手を通して伝わります。
お客様は、言葉では「疲れていません」と笑顔を見せながらも、
体は「休みたい」と語っていることがあります。
その“心と体の声”を聴き取ることが、セラピストの使命だと私は思っています。
■ 手は心の鏡。整っていない心は、手にも表れる
焦っているとき、心に余裕がないとき、疲れているとき。
不思議と手の温度や圧、タッチのスピードまで変わります。
だからこそ、セラピスト自身の心が整っていることが何より大切です。
自分の体と心を大切にできる人こそ、人を癒せる人になれるのだと思います。
■ 言葉ではなく「感じる力」でつながる
施術中は、会話がなくても通じ合える瞬間があります。
その静寂の中で、呼吸が合い、心が穏やかに整っていく。
それはまるで、“手で交わす会話”のような時間。
相手の心を感じ取りながら施術を行うことで、
言葉以上に深い信頼関係が生まれていきます。
■ 技術+心=本物のセラピスト
いくら技術が上手でも、心がこもっていなければ“作業”でしかありません。
一方で、心がこもっていても、技術が伴わなければ結果が出ない。
だからこそ、技術と心の両方を磨くことが大切。
そのバランスが取れたとき、
施術は「作業」から「表現」へ、“技術が言葉になる瞬間”が訪れます。
■ 一人ひとりの手には、物語がある
同じ技術を学んでも、同じ圧をかけても、
人によって「伝わり方」が違うのは、手の中にその人の“人生”があるから。
優しさ、努力、痛み、経験。
そのすべてが手に宿り、お客様の体に触れた瞬間に言葉となって伝わる。
セラピストの手は、言葉を超える。
その人の生き方、想い、感謝がすべて伝わる。
ナチュラルでは、「手の温もり」を何よりも大切にしています。
機械には真似できない、人の手の力。
それが、人の体も心も動かす“本物のコミュニケーション”なのです。
あなたの手が、今日も誰かの心を癒す言葉となりますように。