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独りよがりのセラピスト──“癒しているつもり”になっていませんか?

独りよがりのセラピスト──“癒しているつもり”になっていませんか?

こんにちは。株式会社ナチュラルの國武麻美です。

セラピストという仕事は、人の心と体を癒す尊い仕事です。
ですがその一方で、とても繊細な職業でもあります。
なぜなら、「相手のため」と思ってやっていることが、実は“自分のため”になっていることがあるからです。

■ 自信を持つことは大切。でも「自分に酔う」と見えなくなるもの

セラピストとして自信を持つことは、とても素晴らしいことです。
経験を重ね、技術を磨き、たくさんの「ありがとう」をいただけるようになる。
その喜びが、自信につながります。

ですが時に、“自分に酔ってしまう”瞬間があります。
「私は上手い」「私のやり方が正しい」「お客様は分かっていない」──。
そんな思考になったとき、セラピストの成長は止まってしまうのです。

■ 本当にお客様が心地いいか?

お客様が求めているのは「あなたの満足」ではなく、「自分の癒し」です。
どれだけこだわっても、相手の立場で感じる力がなければ届きません。

「今日の施術はどうでしたか?」
「強さは大丈夫ですか?」
「少し冷えていませんか?」

このような小さな確認や気づきが、“独りよがり”から“寄り添う施術”へと変えてくれます。
一番大切なのは、“伝えること”より“感じ取ること”です。

■ ボランティアのようなサロンになっていませんか?

お客様のためにと思うあまり、
「値段を下げる」「時間を延ばす」「無理をする」といった行動を取ってしまう人もいます。

それは一見、愛のある行動に見えるかもしれません。
でも、“自分を犠牲にした優しさ”は長く続かないのです。
お客様にとっても、それが本当に幸せな関係とは言えません。

お客様もセラピストも、どちらも笑顔でいられること。
そのバランスを保つことが、“本物のプロ”なのだと思います。

■ 「与える」から「響き合う」へ

セラピストという仕事の本質は、「与えること」ではありません。
それは一方通行の愛。
本当に美しい癒しの時間は、“響き合う時間”です。

お客様の呼吸を感じ、肌の温度を感じ、
その人の心の奥に触れようとする時間。
そこには言葉を超えた信頼関係が生まれます。

手のひらから伝わるのは、技術ではなく、あなたの「在り方」。
心の状態が、そのまま手に現れる。

■ “独りよがり”から“共鳴するセラピスト”へ

「自分の施術をもっと届けたい」という想いは素晴らしいことです。
でも、そこに相手への想像力と謙虚さが加わると、
施術はただの技術ではなく“感動”に変わります。

独りよがりのセラピストではなく、
お客様と心でつながる“共鳴するセラピスト”でありたい。

そのために、今日も自分の手と心を整え、
真摯にお客様と向き合い続けたいと思います。

── ナチュラルは、「心で触れるセラピスト」を育てる会社であり続けます。

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