こんにちは。
株式会社ナチュラル代表の國武麻美です。
私は幼少期から、決して恵まれているとは言えない環境で育ちました。
家族と向き合うことができず、つい最近まで苦しい時期を過ごしていました。
幼い頃の私は、苦しくて、悲しくて、その時についた傷を長い間抱えていたのだと思います。
大人になってからも、何かうまくいかないことがあると、心のどこかで親のせいにしていました。
「あの環境で育ったから」
「あの経験があったから」
そう思うことで、自分の中にある苦しさを守っていたのかもしれません。
自分を癒した先に見えたもの
ですが、自分自身と向き合い、少しずつ幼い頃の傷を癒していく中で、大きな気づきがありました。
苦しかった経験があったことも事実です。
悲しかった自分の気持ちを、なかったことにする必要もありません。
それでも同時に、今の自分があること、さまざまな経験をさせてもらったこと、自由に生きることを許してもらったことにも気づきました。
そう思えた時、これまでの出来事に対する見方が少しずつ変わり、心の中に感謝と愛が溢れてきました。
どのような親子関係であっても、自分を産み、ここまで命をつないでくれた存在に目を向けること。
私にとって偉大な母を敬い、愛し、大切にすること。
それは、自分自身を大切にすることにもつながっていたのだと感じています。
親を大切にすることは、傷を我慢することではない
親を大切にするということは、過去の苦しさを否定することではありません。
無理に許したり、すべてを受け入れたり、自分が傷つく関係を続けたりすることでもないと思います。
必要であれば距離を取り、自分の心を守ることも大切です。
その上で、自分の中にある怒りや悲しみだけに人生を支配されず、受け取ったものにも気づいていく。
それが、私にとっての「親を大切にする」ということなのだと思います。
家族も仕事も、すべてつながっている
この気づきは、家族との関係だけではなく、仕事にもつながっていました。
私は昨年、卒業したスクールの恩師へ感謝を伝えに行きました。
今こうしてサロンを運営し、店舗を拡大できているのは、私に技術を教えてくださった恩師がいるからです。
あのスクールがあったから、今の私がいます。
教えていただいた技術によって、お客様に喜んでいただくことができました。
スタッフも、「手に職がついた」「この仕事に出会えてよかった」と喜んでくれています。
こんなにも多くの人に喜びを届けられる技術を教えてくださったのは、私が通ったスクールであり、恩師でした。
そのことに改めて気づいた時、感謝が込み上げました。
自分の原点となる人や場所を大切にすることは、自分の歩んできた人生を大切にすることでもある。
家族も、恩師も、仕事も、今の自分も、すべてはつながっているのだと感じました。
教えてくださる人を大切にする
エステサロンや美容業界では、技術を学んだ後、すぐに独立する方も少なくありません。
独立して自分の道を歩むことは、とても素晴らしいことです。
ですが、一つの技術を人に伝えることは、決して簡単なことではありません。
長い年月をかけて積み上げた知識や経験を言葉にし、相手ができるようになるまで何度も向き合う。
そこには、教える側の時間も、労力も、想いも込められています。
だからこそ、これから技術を学ぶ方や、今まさに学んでいる方には、教えてくださる人や学ばせてもらえる場所を大切にしてほしいと思います。
感謝を持って学び、教えを素直に受け取り、成長した姿で恩を返していく。
その姿勢があれば、応援してくれる人は自然と増えていきます。
そして、技術だけではなく、接客や人間性もさらに磨かれていくのだと思います。
感謝を忘れずに生きる
人は、一人で今の場所まで来たわけではありません。
親がいて、教えてくださる人がいて、支えてくださる人がいて、今の自分があります。
近すぎる存在ほど、そのありがたさを忘れてしまうことがあります。
過去の痛みに心を奪われ、受け取ってきたものが見えなくなることもあります。
ですが、自分自身を癒し、見方や捉え方が変わると、これまで見えなかった愛や感謝に気づけるようになります。
親を大切にすること。
恩師を大切にすること。
自分の原点を大切にすること。
それは、これからの自分の人生を、より豊かにしていくことにつながるのだと思います。
これまで出会い、育て、支えてくださったすべての方への感謝を忘れず、私もまた、受け取ったものを次の世代へつないでいきたいと思います。