こんにちは。
株式会社ナチュラル代表の國武麻美です。
いつの時代も、なかなかなくならない悩み。
それが「人間関係」なのではないでしょうか。
仕事でも、家族でも、友人でも。
人と一緒にいるからこそ、嬉しいことがあります。
助けてもらったり、励ましてもらったり、自分一人ではできなかったことができたり。
そして、人と関わるからこそ、自分自身も磨かれていきます。
でも、その反面。
人と一緒にいるからこそ、嫌なことも起こります。
「あの人が嫌だ。」
「この人とは合わない。」
「だから会社に行きたくない。」
そんな声を聞くこともあります。
では、人間関係が良い場所とは、どんな場所なのでしょうか。
私は最近、「嫌な人が一人もいない場所」を探すことではなく、一人ひとりが良い関係をつくろうとすることなのではないかと思っています。
自分の物差し同士が、ぶつかっている
人は、一人ひとり違います。
育ってきた環境も違う。
経験も違う。
得意なことも違う。
大切にしていることも違う。
仕事のスピードも、考え方も、言葉の受け取り方も違います。
それぞれが、自分なりの「物差し」を持っています。
だから、人が集まれば、その物差し同士がぶつかることがあります。
「普通はこうするよね。」
「なんで分からないんだろう。」
「私はこうしているのに。」
でも、その「普通」は、自分にとっての普通なのかもしれません。
違う人間同士が集まって、同じ仕事をしているのだから、うまくいくことも、うまくいかないこともあって当然。
私はそう思います。
みんな違うから、チームになれる
「みんな違って、みんないい。」
本当にその通りだと思います。
自分にないものを、誰かが持っている。
自分が苦手なことを、得意な人がいる。
自分では気づかないことに、気づいてくれる人がいる。
唯一無二の人たちが集まるからこそ、一人ではつくれないものをつくることができます。
全員が自分と同じ考え方だったら、きっと楽です。
でも、それでは自分の物差しが広がることもありません。
自分とは違う人と関わるから、
「そんな考え方もあるんだ。」
「私にも改善するところがあったかもしれない。」
「この人のここは素敵だな。」
と、自分の世界が広がっていく。
人間関係の中で起きる出来事は、自分を知り、自分の器を広げる機会でもあるのだと思います。
「この人と働くと嬉しい」と思われる人へ
人間関係に悩んだ時、つい相手を変えたくなります。
「あの人が変わってくれたら。」
「もっとこうしてくれたら。」
でも、相手を変えることはできません。
だからこそ、自分にできることを考える。
私は、全員が少しずつ、こんなことを意識できたらいいなと思っています。
「私は、一緒に働く人をどんな気持ちにさせているだろう?」
この人と一緒に働くと、安心するなぁ。
今日一緒なの、楽しみだなぁ。
なんだかやる気が出るなぁ。
助けてもらえて嬉しかったなぁ。
そんな気持ちになってもらえるように、仲間と接する。
全員がそれを意識するだけでも、職場の空気は大きく変わるのではないでしょうか。
愚痴を言う人も、聞く人も苦しくなる
人間関係で難しいのが「愚痴」だと思います。
嫌なことがあれば、誰かに話したくなることもあります。
私にもあります。
もちろん、悩みを相談することが悪いわけではありません。
誰かに話すことで心が整理されることもあります。
でも、解決するための相談ではなく、誰かへの不満を何度も繰り返していると、少しずつ周りまで苦しくなっていきます。
愚痴を言っている本人も苦しい。
聞いている人も苦しい。
そして聞いた人が、今まで何とも思っていなかった相手を悪く見るようになることだってあります。
一人の中にあった不満が、知らないうちに誰かの物差しにまで入り込んでしまう。
だからこそ、言葉には気をつけたいと思います。
愚痴が溜まるなら、自分の捉え方を見直してみる
もし、自分の中に愚痴がどんどん溜まっているなら。
「あの人が悪い」で終わるのではなく、一度、自分自身に問いかけてみる。
「私は、どうしてこんなに気になるんだろう?」
「自分の物差しを相手に当てはめていないかな?」
「この出来事から、私は何を学べるだろう?」
「伝えた方がいいことなら、本人にどう伝えればいいだろう?」
相手を変えることではなく、自分の捉え方や行動を変えてみる。
それだけで、苦しさが小さくなることがあります。
人の愚痴を受け取りすぎる人も
反対に、人の愚痴を全部受け取ってしまう人もいます。
優しい人ほど、
「聞いてあげなきゃ。」
「何とかしてあげなきゃ。」
「私が間に入った方がいいのかな。」
と、誰かの問題まで自分で背負ってしまうことがあります。
でも、すべてを背負わなくてもいい。
相手の感情は、相手のもの。
話を聞くことと、その感情まで自分のものにすることは違います。
「そう感じているんだね」と受け止めても、「だから私も同じように思わなければならない」わけではありません。
自分自身の目で相手を見て、自分自身で判断する。
それも、人間関係を守るために必要なことだと思います。
誰かに押し付けず、自分だけでも背負わない
人間関係が難しくなると、両極端になりがちです。
自分の感情を全部誰かに押し付けてしまう。
反対に、何も言えず、自分一人ですべてを背負ってしまう。
でも、そのどちらでもなくていい。
必要なことは話し合う。
助けてほしい時は助けてもらう。
自分が改善できることは改善する。
相手に任せるべきことは、相手に任せる。
一人ひとりが自分の感情や言葉、行動に少しずつ自覚を持つ。
それが、良い人間関係をつくっていくのではないでしょうか。
人間関係は、与えられるものではなく、つくるもの
これは、会社だけの話ではありません。
お客様との関係も。
家族との関係も。
友人との関係も。
同じだと思います。
「良い人に囲まれたら、私は幸せになれる。」
ではなく、
「私は、周りの人にとってどんな存在でありたいだろう。」
そう考える。
人間関係は、一人ではつくれません。
だからこそ、誰か一人に責任を押し付けるものでもないのだと思います。
一人ひとりが自覚する。
自分の物差しに気づく。
相手の違いを受け入れる。
自分の捉え方を変えてみる。
そして、自分と一緒にいる人が少しでも安心できるような言葉や行動を選ぶ。
そんな人が一人、また一人と増えていけば、会社の空気は自然と変わっていくのだと思います。
人と一緒にいるから、嫌なこともある。
でも、人と一緒にいるからこそ、自分では見えなかった自分に出会い、磨かれていく。
人間関係に悩むことさえも、人と生きているからこそ経験できる学びなのかもしれません。
私自身もまだまだです。
だからこそ、相手を変えようとする前に、まず自分から。
日々、自分の物差しを外しながら、周りの人が「一緒にいてよかった」と思える人でありたいと思います。